障子絵
金花糖に来られたお客様は、古い町家を改装したスペースの所々に描かれた、
墨絵に気付かれると思います。特に、障子に描かれたトンボやスズメが、
かわいいと誉めていただけることが多く、嬉しく思っています。
そのトンボやスズメは、障子の桟をまたいで描かれているために、
こんな障子紙が売られているのかと思われる方もあるのですが、
これはちゃんと絵描きさんが、開店二三日前にお店に来られて、描かれたものなのです。
障子の桟の所は、筆を飛ばして描かれたのです。
その絵描きさんというのは、実は金花糖のお店を設計された方の奥様です。
墨絵を描きに来られた時に、初めてお会いしたのですが、
世の中の雑事とは隔絶した、天女のような方でした。障子絵の、
穢れのないかわいい感じは、お人柄が表れているものと思っています。
金花糖の設計士さんは、トイレの設計に、趣味的に力を注がれる方です。(笑)
それで、絵はトイレにも描かれています。鳥獣戯画風の楽しい絵で、
絵柄はここではヒミツです。(笑) 金花糖に来られた時には、
ぜひトイレの絵もご覧になってください。先程の障子絵ですが、実は、
トイレの天井にはめ込まれた障子にも描かれているのですが、
そこまで気付かれる方は少ないようです。
2000年8月某日