今月は
梅雨がじめじめですが、今月は梅雨明けです。 梅雨が明けると、とたんに蝉が鳴き始めて、空気がカラッとなる、 この明けた時の感覚は今でも小学校や中学の頃の感覚と同じだなーと思います。 当たり前なのかもしれませんが、不思議な気もします。 そして気がつけば庭の木に蝉の抜け殻が付いていて、 それでまた子供の頃がよみがえるような・・自分だけなのか、なぜか梅雨明けは子供の頃の思い出とつながります。 毎年梅雨明けは、梅雨とも夏とも違う趣き、季節感があるなーと思って味わうようにしています。そしていよいよ夏。 一年一年、年が加わって(笑)体に響くような気がします。 でも、ここは気持ちも大事と思いますので、夏は元気の季節、 元気を出して積極的にと心掛けて行きたいです。
金花糖の今月は、夏のメニューに、紅茶あんみつはいかがでしょうか。 紅茶あんみつは、濃いめアールグレーの紅茶寒天を主役にしたあんみつです。 ベースには紅茶寒天がたっぷり入って、その上に丹波大納言の餡とアイスが載せられています。 色どりに生クリームと苺やキウイも添えられて、固定ファンの大変多いメニューです。 特製の白蜜も付いて、お好みの甘さで紅茶寒天の味わいを楽しんでいただけます。 今月は金花糖で、ぜひ紅茶あんみつをご賞味くださいね。
では、夏の夜を詠んだ壬生忠岑(みぶのただみね)の歌です。
くるるかと見ればあけぬるなつのよをあかずとやなく山郭公
《暮るるかと 見れば明けぬる 夏の夜を 飽(あ)かずとや鳴く 山郭公(やまほととぎす)》
暮れる頃かと 見たらばもう明けてくる 夏の夜を 満足できないというのか鳴く ホトトギス
夏の短夜(みじかよ)ですが、あれこれ想像も浮かんでくる面白い歌ですね。
秋の夜長(よなが)は趣きのあるものとして詠まれますが、
夏の短夜の方は、まあその逆ですからね、好まれません。
これにはもちろん大きな理由がありました。
昔は男と女が逢う時は、男の方が女の家を訪れるものと決まっていたのですが、
男は、夜が明ける前に女の家を出なくてはならないのです。
ぎりぎりでも日の出前のまだ薄暗い、薄明かりの頃までに出なくてはなりません。
明るくなってから出るのは、男にとっても女にとっても慎み(つつしみ)のない恥ずかしいことでした。
つまり夏は二人の夜がゆっくり出来ないわけです。
これは評判悪いですね(笑)
そしてホトトギスの声ですが、昔は聞きたい鳴き声の一番人気でした。
それはその声が、恋する思いの叫び声のように聞こえて心に響いたからでした。
夏の夜ホトトギスは、「飽(あ)かず」《満足できない》と鳴いているかのようだった。
たしかに、満足できないかもですね(笑)
「暮るるかと 見れば明けぬる 夏の夜を 飽(あ)かずとや鳴く 山郭公(やまほととぎす)」、
暮れる頃かと見たらもう明けてくる、それはちょっと大袈裟では、と言うのは野暮というもの。
恋する二人にとっては、そこまで早いと思われるのです。
だからホトトギスの声も、満足出来ない‼︎と言ってるように聞こえるわけです(笑)
恋する二人の気分で楽しむ、夏の夜の歌ですね。
さあ、梅雨が明けます。夏は恋よりもとにかく水分補給です(笑)
そして、夏の明るさを楽しみたいです。