今月は
2003年 5月は
五月は、5日が端午の節句、明くる日の6日にはもう立夏が来ます。
時候の挨拶も、「若葉萌える」や「緑も深い青葉の頃」となりますね。
金花糖も冬メニューは今月まで。特別メニューはありません
が、冬メニューを、金花糖のゆっくりした時間の中でお楽しみください。
そして、鯛焼きを始めて2か月になりました。「餡子が美味しい」、
「上品な味で食べやすい」と、おかげさまで大変好評です。
そして日々、もっと美味しくする工夫も続けています。皮や味のまとまり
が良くなって、一段と美味しくなっています!ぜひ召し上がってみてくださいね。
さて五月、枕草子に、こんな様子が描かれています。
五月ばかりなどに山里にありく、いとをかし。草葉も水もいと青く見えわたりたるに、 上はつれなくて草生ひ茂りたるを、ながながとただざまに行けば、 下はえならざりける水の、深くはあらねど、人などのあゆむにはしりあがりたる、 いとをかし。
< 五月の頃などに、山里に出かけるのは趣がある。草葉も水もたいそう青々と 見渡されていて、表面はさりげなく草が生い茂っている所をそのままずっと 真っ直ぐに行くと、下のなんともいえない美しい水が深いほどではないのだが、 人などがあるくにつれて、ほとばしりを上げているのはほんとにおもしろい >
草の上と思って歩いていったら、下にキレイな水が溜まっていてパシャン!と 跳ね上がった。清少納言はそれを、単に面白いではなくて、暖かくなって 草が青々となってきた季節ならではの面白さ、そういう視点での季節感を、 「いとをかし」と感じたのではないでしょうか。そして 「五月ばかりなどに・・・」と書き留めたのでしょう。 ほんとに、いつも新鮮な感性ですね!