今月は
2007年 7月は
今月は梅雨明け、そして夏が来ます。
夏といえば何でしょうか。
海、冷房、ビール・・・・ とにかく暑いわけですね。(笑) 金花糖も、
金沢の梅雨明けに合わせて、氷、くずきりと、夏メニューを始めます。
名物の冷鯛(ひやったい)は、もうやっています。
冷鯛は冷凍の冷たい鯛焼きですが、
普通の鯛焼きをそのまま冷やしているわけではありません。
餡と生クリームが入り、生地も普通の鯛焼きとは別物、
そして焼き方も違っています。
毎年大好評をいただいております。
ぜひ、ご賞味くださいね。
では、夏の歌です。よみ人知らずですが
にほひつゝ 散りにし花ぞ おもほゆる 夏は緑の 葉のみ繁れば
《匂いつつ 散りにし花ぞ 思われる 夏は緑の 葉のみ繁れば》
夏は緑がほんとに濃くなります。葉も、ほんとに多くなりますよね。
その緑がいっぱいになったのを見上げていると、
もう忘れていた、桜が散っている光景が浮かんできたのです。
濃い緑の中で、散る桜が浮かんだ。
夏は、とにかく暑いということが先に出てしまうのですが、
いっぱいの緑の中で、実はいろんなイメージが浮かぶ季節なのかもしれませんね。
次も、花が読み込まれている、俊成女(しゅんぜいのむすめ)の歌です。
折ふしも 移れば替へつ 世の中の 人の心の 花染めの袖
《季節また 移れば替えて 世の中の 人の心の 花染めの袖》
夏の衣に着替えるために、春の衣を脱いだ。
花染めの春の衣。
「花染め」は露草で染めた藍色で、色が消えやすいものでした。
また、桜色に染めたものもそう言いました。
桜もすぐに散ってしまうもの・・・・
季節が変り、いま自分が脱いだ「花染め」に、
「世の中の人の心」が重なったのでした。
世の中の人の心のような花染め・・・・ 春の衣を脱ぎ夏の衣を着たときに、
ふと思ったのでしょうね。
「花染め」という言葉の華やかな感じに、重なった深い思い。
俊成女らしい素敵な歌ですね。
さあ、梅雨があけたら夏、夏、夏です。いっぱい楽しみたいですね。