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今月は

2003年 3月は

日が暮れるのが遅くなりました。陽射しも違いますね。 今月は、3日が雛祭りでお雛様を飾り、いよいよ春です。

はるかぜや 草木に動く 日の光 ・・・ 半化坊

そして、金花糖も3年目の春を迎え、新しい企画でのぞもうと思います。
まず、金花糖といえば鯛がお馴染みのマークとなっているのですが、 その鯛焼きを始めることにしました。皮のフチがパリッとして、 餡子たっぷり!すごく美味しいです。ぜひ食べてみてくださいね。
そして「月替りのメニュー」を、新しく「おすすめ特別メニュー」として お楽しみいただこうと思っています。これは毎月するのではないのですが、 そのかわり、ほんとにおすすめもののメニューだけを考えて作っていこう というものです。今月は、前に大好評だった、雛祭りパフェです。ぜひお楽しみください。
そしてそして、手作りもなかを今月から、定番メニューにいたします。 お知らせ満載となりました。
さて春といえば、冬も過ぎて、ポカポカあったかいというイメージが浮かびますが、 春らしいものの一つは、静かに降る細かい雨、春雨です。

水の面(おも)に 綾織り乱る 春雨や 山の緑を なべて染むらん

< 水の表面に、綾織りのような模様を散らせる春雨。それが、山の緑を全て 染めるのでしょうか >

なんと優雅な思いでしょう!春雨の当たる水が、絹の綾織りに見え、 そんな綾織りをする春雨なら、山の緑も染めあげているのかもしれない と思ったという歌。平安時代、清少納言のちょっと前頃の 女房だった、伊勢が詠んだのです。ほんとに素敵ですね。
そして、今月も末ごろになると、花が待ち遠しくなります。 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の詠んだ歌です。

わが心 春の山べに あくがれて ながながし日を 今日も暮しつ

< 私の心は、桜咲く春の山辺を思い落ち着かなくて、長々とした日を 今日も暮らしてしまった >

春が来て、桜までもう少しです。新しい金花糖、よろしくお願いいたします。

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087