今月は
2009年 1月は
あけましておめでとうございます。
去年は世の中は経済の激変で大変なことになりました。
どうなっていくのでしょうか、心配なまま年が明けました。
でも年が明けると、気持も入れ替わったように感じてやっぱりいいものですね。
新しく何かが始まるように思えます。
その思いで、今年を乗り切っていきたいものです。
金花糖も新年は、お花も飾りもお正月らしい趣でお迎えしています。
お正月はいいけれど、気がつけばもう!! というくらいすぐに気忙しい日々に戻ってしまいます。
そんな時、金花糖でお正月のゆったり気分を、ゆっくりと味わっていただければと思います。
五日から開店です。本年もよろしくおねがいいたします。
では、初春を詠んだ藤原良経(よしつね)の歌です。
そらさえしこぞのけしきもうちとけてあさひぞはるのはじめなりける
〔空冴えし 去年(こぞ)の景色も うち溶けて 朝日ぞ春の 初めなりける〕
まさに初春!! お祝いの歌ですね。
まだまだ寒い。
でも年が明けて、今から春に向かい始めるのだという思いから、
去年の凍った景色がちょっと溶けて、
この朝日が春の初めですと歌われたわけです。
初日の出はよくおめでたい図柄として描かれるのですが、
「朝日ぞ春の 初めなりける」という意を思えば、
それは枯れた草木も蘇る春が来始めた時、やっぱりおめでたいわけですね (*^_^*)
次も新春に詠まれた、読み人知らずの歌です。
春たてばきゆる氷ののこりなく君が心は我にとけなむ
〔春立てば 消ゆる氷の 残りなく 君が心は 我に解けなむ〕
今日から少しずつ春に向かっていき、まだ凍り付いてはいるけれど、
少しずつ少しずつ氷は解けてついには消えてゆく。
そんなふうに、君の心も僕に解けてほしい。
いいですね。新春の恋の歌ですね。
「消ゆる氷の 残りなく 君が心は 我に解けなむ」、
時節を詠んで、それが思いにぴたりとはまっています。
ほんとに素敵な歌ですね!!
さあ、新しい年が始まりました。
よい年になりますように!! 山谷はあっても、おしまいはよかったと言えますように。