今月は
2019年 3月は
ついに桜を待つ時節です。今年は早いとか。
それでもここ金沢では開花は4月に入ることが多いのですが、今年はどうでしょうか。
桜の頃の寒暖は、これも年によりけりですが、寒くはないという感じでしょうか。
ぽかぽかじゃなくても、それでもありがたいです。
そして春の気分というのは何かしら楽しいです。
春の気をいっぱい受けて、楽しんで行きたいですね。
今月の金花糖は、ようやく冬眠から覚めまして、おひなさまを飾り春の趣満開でお迎えいたします。
メニューも今月は恒例の特別メニューということで、ひなまつりパフェをいたします。
ひなまつりパフェは、短冊に切ったスポンジケーキに、金花糖の餡や苺が添えられて、
ほんとに春らしいパフェになっています。
スポンジケーキは自家製で、そのしっかりした味わいを生かしたパフェです。
毎年大好評のメニューです。
今月は金花糖で、是非ひなまつりパフェをご賞味くださいね。
では、鶯(ウグイス)を詠んだ春の歌です。よみ人知らずです。
花だにもまださかなくに鶯のなくひとこゑを春とおもはむ
〔花だにも まだ咲かなくに 鶯(うぐひす)の 鳴く一声を 春と思はむ〕
花までも まだ咲かないのだけれど ウグイスの 鳴く一声を 春と思おう。
この気持ちは分かります。
特に待ってはなくてもホーホケキョと聞こえて来ると、
ウグイスだ、やっぱり春だ、となります。
ほんとに一声で、春だと思う気になります。
昔はもちろん気象情報なんてありませんし、そして暦も旧暦でした。
旧暦は、日付が今の暦より、いつも一月ほど遅れて来るというものではなくて、
遅れる日数が毎年違ってばらばらでした。
すごく早い時は半月ほどの違いで、すごく遅い時は一月半も違いました。
早い遅いのばらつきが一月分もあったのです。
ですから桜はいつ頃なんだろとか思うときは、自然に暦より木の芽の張るのを見たり、
鳥の声を聞いたりということになったのでしょう。
でも、ウグイスが初めて鳴く日というのは、
今でも気象庁が毎年地方ごとに調べて記録しています。
デジタルの時代になっても、
総合的な気象状況をつかむのには生物で季節を見ることも大切なのでしょう。
その記録を見てみると生物の観測ですからばらつきはあるんですが、
それでもここ金沢では、ウグイスが鳴いてから、10日ほどで桜が開花しています。
立春は、冬至と春分の真ん中の日ですから、
まだ半分は冬ということで、桜までの日は遠いです。
でも桜まであと10日となれば、
春ですよ(笑) 「花だにも まだ咲かなくに 鶯の 鳴く一声を 春と思はむ」、
一声で、ぱっと春が見えたのです。
最新のコンピューターでの開花予想もいいですが、
ウグイスを心待ちにして、桜を待つのもいいと思いますね。
さあ、春、桜、花見、宴会、酒・・・ ということで(笑)