今月は
2019年 8月は
今年の夏は過ごしやすいのかと思っていたんですが、
梅雨が明けたとたんにどっと暑くなりました。
とにかく毎日暑いんですが、
そうこう言っているうちに今月は8日が立秋です。
立秋が過ぎれば残暑。
そしてまだまだ暑くても、日は確実に短くなってきます。
暑さの方は、もう残暑の方が蒸し暑さがひどくて大変という年が多いですが、
日に注目すると秋も来ていることが分かります。
でも、今年の残暑はこのまま暑いんでしょうか。
予報もありますが、
信じないわけでもないんですが (>_<) やっぱり来てみないと・・・ ですかね(笑)
金花糖も今月は、もちろん夏メニューです。
そして夏のメニューといえば、やはり大好評の氷宇治金時です。
金花糖の氷宇治金時は、丹波大納言の餡に、
抹茶蜜は抹茶の深い味わいがしっかり生かされたものです。
すごく美味しいと大変好評です。
氷金時の方は、餡の上品な味わいが格別。これもとても美味しいです。
暑い夏はぜひ金花糖で、氷金時、氷宇治金時をご賞味くださいね。
では、夏の終りのお祓い、夏越(なごし)の祓えを詠んだ歌です。よみ人しらずです。
そこきよみながるる河のさやかにもはらふることを神はきかなん
〔底清み 流るる河の さやかにも 祓ふることを 神は聞かなん〕
川底が美しいから 流れる川の 澄みきった明るさからも 祓い浄(きよ)めることを 神はなんとか聞いてほしい。
この「神は聞かなん」の 「なん」 は、不可能と思いながらも願い求める、という意を表わす言葉です。
ですから願い事が何かは分かりまでんが、
よみ人しらずさん、かなり無理なことを承知でお願いしているんですね。
他の色々な夏越(なごし)の祓えの歌を詠んでみると、普通に行事として詠まれた歌は別にして、
どうも恋の悩みを詠んだものが多いような気がします。
この恋は辛いから、早く忘れさせて欲しいとかです。
まあ、確かに無理なお願いです(笑)
でもお祓いの時によみ人しらずさんは、清らかな、底までもくっきり見えるような川の流れを見て、
何かこれは聞いてもらえるかも、と一瞬そういう気がしたのではないでしょうか。
ものの見た目は、本当は本質とは違うとは思うんですが、正直やはり影響大です。
清少納言もこういうことを言ってます。
説経の講師は、顏よき。講師の顔をつと守らへたるこそ、その説く事の尊(たふと)さも覚(おぼ)ゆれ。
〔説経の講師は、顏の美しい人がいい。
講師の顔をじっと見つづけていてこそ、その説く事の尊さも心に入ってくる。〕 (枕草子 / 清少納言)
なかなか大胆な意見ですが(笑) やはりそういうこともあるでしょう。
この川の流れの美しさに、
神も感じていただけるかもしれない・・・ 「底清み 流るる河の さやかにも 祓ふることを 神は聞かなん」、
夏の終わり、川の流れに感じながら神に祈る。そして秋を迎える。
思いを叶えようとするのも、四季が巡る自然の流れの中で。
まさに、日本人らしい祈りの歌ですね。
さあ、いちばん暑い時節です。
ここはとにかく無理せず、そして楽しんで行きたいです。