今月は
2022年 12月は
今年もおしまいですね。
今年の金花糖は23年目に入りまして、
コロナの自粛も解かれていよいよと思っていたのですが、
思わぬことに巻き込まれ入院また入院となってしまいました。
皆様には大変ご迷惑をお掛け致しまして、
本当に申し訳ありませんでした ≦(_ _)≧
しかしそういった中にも、勉強になることや発見がありました。
それも糧にして、そして何よりも皆様のお声に力をいただいて、
今年もなんとかここまで来ることができました。
本当にありがとうございました。
そして12月の金花糖は、冬のゆったり静かな雰囲気です。
そう言えばあれもこれもと気ぜわしい十二月ですが、
金花糖で庭の冬景色を眺めて静かにくつろがれてはいかがでしょうか。
冬のメニューといえば、定番はやっぱりぜんざいです。
お餅は、なんといっても体が暖まって元気が出ます。
金花糖のぜんざいは、職人さんが手でペッタンペッタンついたお餅に、
餡は丹波大納言。ほんとに美味しいですよ。
今月はぜひ金花糖で、ぜんざいをご賞味くださいね。
では、大晦日に詠まれた前律師俊宗(しゅんそう)の歌です。前書きがあります。
年の暮の心を詠みました。
一とせははかなき夢のここちしてくれぬるけふぞおどろかれける
〔一年(ひととせ)は はかなき夢の 心地して 暮れぬる 今日ぞ 驚かれける〕
一年は みじかな夢の 心地して・・・ 年も暮れた 今日になって はっと気づいたなー。
年月というのは、過ごしている時はあれやこれやで大変なこともあるわけですが、
でも過ぎてしまった時を思うと、早かったなーと思います。
年を取ると特にそうなるような(笑)
実はこの歌の解釈としては、
歌を詠んだ俊宗さんが僧だということもあって、
一年をはかない夢のように過ごして、
大晦日に真の自分に目覚めたというような説が多いのですが、
そこまで哲学的な意味はピンと来ないので止めにしました。
俊宗さんは平安時代のお坊さんですが、
昔はお坊さんによってはほんとに俗世から離れた生活をされていました。
ですから年末になっても特に気ぜわしくなるわけでもなく、
それでこの歌でも 「暮れぬる 今日ぞ」と、
大晦日になって初めて年が暮れるという感覚になったのでしょう。
我々がそんな感覚になるのは、
必ずしも大晦日になって初めてということはありませんが、
それでも何か区切りがあってという感じはします。
今年の仕事も終わってとか、カレンダーもあと一枚になってとかです。
年の初めに厚いカレンダーを見て、これが無くなるまでは長いなーとか、
なぜか毎年思います(笑) でも今ここまで来て振り返ってみると、
その時その時は一大事でなんだかんだと騒いでいたはずですが、
一年は早かったなーと思ってしまいます。
「一年( ひととせ)は はかなき夢の 心地して 暮れぬる 今日ぞ 驚かれける」、
思うに、夢のように早かったなーと思えるからこそ、
色んなことがあっても、人は乗り越えて行けるのかもしれません。
何気なく詠まれたような歌ですが、やはりお坊さんらしい味わいのある歌 ですね。
さあ、今年もこれでおしまい。色々ありましたね。来年!いい年が来ますように!!