今月は
2004年 9月は
史上最暑の夏だったとか、ほんとに暑かったですね。でもお盆が過ぎて
から、朝晩が急に涼しくなってきました。いよいよ秋に入る月ですね。
そして、金花糖の夏メニューも今月までとなっています。
昼は、少し動くとまだまだ蒸し暑い日も。そんな日は、今月かぎりの
涼しいメニューをお楽しみくださいね。
そして自家製の梅ジュース、好評につき、引き続き今月もいたします。
さて、今月は中秋の名月、今年は28日です。
晴れるといいですね。
澄みきった十五夜の明月を詠んだ、源俊頼(みなもとのとしより)
の歌です。
すみのぼる 心や空を 払ふらむん 雲の塵ゐぬ 秋の夜の月
<澄み昇る 心が空を 払うのだろうか 雲の塵も無い 秋の夜の月>
美しいですね。
澄みきった空に冴える十五夜の月、眺めていると心まで澄んで
くるのです。そして、
どうしてこんなに美しいんだろうと思ったのでしょう。澄んだ心が、
空に昇り、塵を払ってここまで澄みきった空にしているのかもしれない。
月に引かれた心に浮かんだ思い、ほんとに美しい歌ですね。
そして、玉葉和歌集 秋歌の巻頭を飾っている、紫式部の歌。
しののめの 空きり渡り いつしかと 秋のけしきに 世はなりにけり
<夜明けの 空は霧が一面にかかり いつのまにか 秋の景色に 世はなってしまったのだ>
ある夜明け、わずかに東の空の白む頃、紫式部は 「秋のけしきに 世はなりにけり」と感じたのです。 そう!気が付けば、いつのまにか秋のけしきになっているのです。 23日が秋分、もうすぐ秋の夜長を楽しむ頃ですね。