今月は
2008年 3月は
先月は、どかっと雪が積もって!! ここ金沢では、雪掻きで大変でした A^_^;)
でもいよいよ3月。
毎年3月にも雪は降るのですが、やっぱり春ですからすぐ融けて、
月も後半になれば桜の話題でいっぱいになりますね。
金花糖も今月は、お雛様を飾ります。そして特別メニューに、雛祭りパフェをいたします。
スポンジケーキを短冊に切って、そこに餡や苺が添えられています。
スポンジケーキも手作りの、毎年大好評のメニューです。
ぜひ、ご賞味くださいね。
では、早春を詠んだ藤原定家の歌です。
おそくとくおのがさまざまさくはなもひとつ二葉のはるのわかくさ
〔遅く疾く 己が様々 咲く花も 一つ二葉の 春の若草〕
《遅く早く それぞれ様々 咲く花も 同じ二葉の 春の若草》
まさに冬から目覚めたばかり、まだ幼い春を感じたんですね!!
同じような二葉の若草が、
今からは、ゆっくり生長するものもあれば早いものも、
そして色んな花になっていく。
それぞれが自身のこれからを秘めながら、
今は同じ二葉で並んでいる。
今から来る春を思いながら、「ひとつ二葉の はるのわかくさ」の
幼さを愛しいと思い、そして自然の深遠さを感じたのです。
深い、素敵な歌ですね。
次は、桜を待つ頃に詠まれた崇徳院の歌です。
あさゆふに花まつころはおもひねの夢のうちにぞさきはじめける
《朝夕に 花待つ頃は 思い寝の 夢の内にぞ 咲き始めける》
「思ひ寝」は、恋しく思いながら寝ること。
思ったのは花だけではなく、誰か女の人もあったのかもしれません。
そんな思いで寝た夢に、桜が咲き始めていたのです。
花を待つ思いに加えて、
誰か女性の浮かぶ姿がきっと桜のような人だったから、
見えた夢だったのではないでしょうか。
そう思うと、なんとも素敵ですね!!
「思ひ寝の 夢のうちにぞ 咲き始めける」、そんな夢を見てみたいですね。
いよいよ、そんな桜の季節です。