今月は
2006年 8月は
今年の梅雨は、各地で記録的な大雨。ほんとうに大変なことでした。
でも、ついに梅雨明け。夏がきましたね。
暑い!暑い!ですが、夏でも金花糖ではゆっくりと時間が流れています。
ゆっくり落ち着いた時間の中で、冷たいメニューがほんとに美味しいです。
氷金時、氷宇治金時は、冷たくて、しかも金花糖の餡の美味しさも楽しめます。
夏は、ぜひご賞味くださいね。
では、1000年以上前、多くの貴公子に愛された女性、
中務(なかつかさ)の夏の歌です。
夏の夜は 浦島の子が 箱なれや はかなくあけて くやしかるらん
《夏の夜は 浦島太郎の 玉手箱 儚くあけて 悔しいでしょうね》
恋を語り合う夜。夜だからこそ、深くも語り合える恋。
でも夏の夜は短く、すぐに明るくなってくる。
夜はもうあけたの?
その感じを「はかなくあけて」と、玉手箱にたとえたところがほんとに面白いです。
こういうセンスを持ってたからこそ、
貴公子に人気があったのかもしれませんね。
次は、中務さんと同じ頃、
やはり多くの男性に愛された女性、大輔(たいふ)の歌です。
前書きに、道風さんというカレが忍んで来たのだけれども、
親が聞きつけて止められてしまったので書き送った、とあります。
いとかくて 止(や)みぬるよりは 稲妻の 光の間にも 君を見てしが
《こんなふうに 終わるのならば 稲妻の 光の間でも 君に逢いたい》
説明は野暮ですよね。熱い!夏の恋。 親に止められた恋といえば、ロメオとジュリエットですが、その話は400年前。 この恋の熱は、1000年前も全く同じだったんですね!!