今月は
2007年 4月は
桜の時節になりましたね。お花見です。
それにしても桜は飽きないものですね。いつもほんとに楽しみになります。
この時期は、ニュースや天気予報ともなれば必ず桜がどこで咲いた、
ここに咲くのは何日と、そんな話題で持ちきりです。
気象庁が桜の開花予想を外せば大騒ぎになります。
もちろんこういう国は日本だけ。(笑)
日本人特有の自然観の表れでしょうか。
そんな桜の話題を聞いてるだけでも、春が来たと楽しい気分になりますね。
そして金花糖も、庭からの光が明るくなり春の雰囲気になってきています。
お花見の帰りには、ぜひ金花糖で、ゆっくりとお寛ぎいただければと思います。
そんな時のおすすめは、紅茶あんみつでしょうか。
丹波大納言の餡に、自家製アイス、白玉、そして寒天だけのあんみつです。
寒天に、普通の白いのと紅茶寒天とが入って味わいとなっています。
金花糖の手作り素材だけを使った、シンプルなあんみつ。ぜひご賞味くださいね。
では、桜を詠んだ紀友則(きのとものり)の歌です。
春霞 たなびく山の さくら花 見れども飽かぬ 君にもあるかな
《春霞 たなびく山の さくら花 見てても飽きない 君なんですよね》
わー!素敵な歌ですね。
霞がたなびいている山、その桜の美しさはどれだけ見てても飽きないくらい。
でも見てても飽きないといえば君!!
いいですね。でもこの「君」がどんな人なのか、
ここまで言われると見てみたくなるのですが、
1100年前の歌ですし想像するしかありませんね。(笑)
次は、式子内親王(しょくしないしんのう)の歌です。
はかなくて 過ぎにしかたを かぞふれば 花にもの思ふ 春ぞ経(へ)にける
《夢のように 過ぎにし過去を 数えれば 花にもの思う 春を重ねし》
昔は皇室から、賀茂神社に仕えるために皇女が出されました。
神に仕える人は、未婚でなくてはなりません。
式子内親王は、その神に仕える身となられた方でした。
しかしそういう身であっても、
込められた思いはいくつもあったのではないでしょうか。
身分ゆえに胸に秘めた思い、それが幾重にも重なってこの歌となったのでしょう。
「過ぎにしかたを」一つ一つ数えていくと、
自分は「花にもの思ふ春」を重ねてきたのだと思った。
秘められた思い、でも、それを柔かく優しく詠んでいます。
もの思いの歌なのに、やはり皇女らしい何か気品を感じる歌ですね。
桜を見ると、世の憂さが晴れるような心地になります。
でもそれが思い出となると、咲いてすぐ散る桜は、
それだけにその時々の思いとつながって、浮かんでくるものかもしれません。
今年の桜、美しさに酔って、そしていい思い出にしましょう。
「見れども飽かぬ君」とかね。(笑)