今月は
2002年 12月は
先月は、まるで嵐のような日が多かったですね。いつもは紅葉狩りの月なんですが、
あのお天気では、今年は中止という方も多かったのではないでしょうか。
そして、ついに12月が来てしまいました。いろんなことがあったのに、ここまで
来てしまうとやはり早いと感じます。不思議なものですね。12月は、季節としては、
寒くなってきてほんとうに冬になるという月なのですが、思いの方はなんとなく
気ぜわしくて、やはり年末ということでしょうか。
さて今月のメニューですが、先月好評だった新蕎麦だんごを続いてお出し
致します。これは毎年のメニューなのですが、今年の特徴は蕎麦粉。鳥越村
のものを使っているんです。今や蕎麦粉は、80%以上が輸入品です。気ぜわしい
12月、地物の蕎麦粉の風味を、ゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
そして、大晦日が来ます。いつもどのようにすごされてますか?
「晦日の夜、年の行きかふ心、人々よむに」 と前書きのある、
恵慶法師(えぎょうほうし)の歌です。
降る雪に 霞みあひてや 到るらむ 年行き違ふ 夜半の大空
大晦日の夜半、降る雪を見上げると空は霞んでいる。今、この大空は霞み、年という大きな
時間が行き違っているのだ! 恵慶法師さんは、霞む大空に、ゆっくりとしかし確実に
進んでいく、時間の流れを感じたのでしょう。
「年行き違ふ夜半の大空」 スケールが大きいですね。
それでは、つつがない年越しを。
夢の世の 夢を見る間や 年忘れ ・・・ 青羅