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今月は

2001年 7月は

7月は、いよいよ夏が来ます。七夕、梅雨明けとなり、 ほんとに暑くなってきますね。金花糖のメニューも夏! くずきりと、氷水が始ります。
くずきりは去年も好評をいただいた、吉野本葛を 使ったものです。蜜も黒蜜、抹茶蜜と2種類お出ししますので、 両方の味がお楽しみいただけます。 氷水も、金時にはもちろん金花糖の餡を使いますので、 美味しさはまた格別です。
氷水といえば、枕草子に、氷水が出てきます。

あてなるもの、薄色に白がさねの汗杉(かざみ)。かりのこ。
削り氷(ひ)にあまづら入れて、新しきかなまりに入れたる。

<上品なもの、薄紫色に白がさねの童女の晴れ着。あひるの卵。
削り氷にあまづらを入れて、新しい金属の碗に入れてあるの。>

「あまづら」というのは当時の甘味料です。今の「あまちゃづる」 のことといわれるツル草から、煮詰めて作ったものです。 氷は、冬の間に、山陰の穴倉に入れておいたものを 持って来て使うわけです。だから、清少納言の食べた氷水というのは、 すごい贅沢品だったんでしょうね。

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087