今月は
2005年 9月は
今年の夏は、なにかすごく蒸し蒸しした暑さでしたね。
でも9月は夏から秋へ、暑い暑いと言いながらも、少しずつ季節の移って行く
月です。そして23日には、秋分を向かえます。
金花糖も、夏メニューは今月まで。
まだ蒸し暑い日には、名残の夏メニューで、
ゆっくりとされてはいかがでしょうか。
そして涼しい日には、定番メニューで。
実は定番メニューの中で、すごく目立たないのですが
御好評をいただいてるのが、コーヒーです。
メニューに追加のコーヒーは 200円とサービス価格なのですが、
そのコーヒーも、美味しくするために工夫を重ねています。
厳選したブレンドや、注文を戴いてからドリップするというのは
もちろんですが、例えば、ご注文が1人分だけであっても
多めにドリップして入れています。
1人分だけいれるよりも、美味しくなるからです。
じゃあ、残ったコーヒーは?それはスタッフのお腹の中に。(笑)
さあ秋近し。古今和歌集「秋歌(あきのうた)上」にある詠み人知らずの歌です。
昨日こそ 早苗とりしか いつのまに 稲葉そよぎて 秋風の吹く
ほんとに!早苗を取り田植をしていたのが、
つい昨日のことのように思えるのに、もう稲刈りの
季節。過ぎてみれば、本当に早いです。
そして、「昨日・・・いつのまに・・・」、1100年前の歌なのに、
思いはもちろん、出てくる言葉の使い方まで今と同じなのです。
そういうこともまた不思議な気がしますね。
次は、詞花和歌集(しかわかしゅう)「夏」の最後を飾る、
曾禰好忠(そねよしただ)の歌です。
虫の音も まだうちとけぬ 草むらに 秋をかねても むすぶ露かな
<虫の音も まだ慣れぬような 草むらに 秋を見込んで できる露かな>
美しい歌ですねー。夏の終り頃、今はもう虫の音が聞えますね。 でも、鳴いててもいきなり止んだりとか、 たしかにまだ慣れていないような感じです。 しかし秋が目前のその日、草むらには美しい露が見えた。 「秋をかねても むすぶ露かな」 そう、 いま夏から秋へ、季節はまさに廻っているのですね。