今月は
2003年 7月は
7月は、梅雨が明けて、いよいよ夏が来ます。金花糖のメニューにも
かき氷、くずきりが始まります。そして特別メニューも、かき氷のカラメルシロップ
となっています。
カラメルシロップは、カラメルにコンデンスミルクを加えて作った特製シロップ。
それにラムレーズンがあしらわれます。美味しいですよー!ぜひぜひご賞味くださいね。
そして御好評いただいている鯛焼き、これも夏向けに、冷たい鯛焼き、
冷鯛(ひやったい)にいたします。冷た~くて美味しい鯛焼き!皮にも中身にも
工夫があります。夏は、これもお楽しみくださいね。
では、夏が来た!という恵慶法師(えぎょうほうし)の歌です。
わが宿の 外面(そとも)に立てる 楢(なら)の葉の 茂みに涼む 夏は来にけり
楢は落葉樹です。恵慶法師さんは、自分の家の外にある楢を見て、
いろんな季節の移り変わりを感じていたのではないでしょうか。
夏の楢の木は、葉を広げ涼しい木陰を作ってくれたのです。
「楢の葉の茂みに涼む夏」が来た。その明るい感覚も、気持ちがいいですね。
夏は夜、藤原有家の歌です。
夕涼み 閨(ねや)へも入らぬ うたた寝の 夢を残して 明くる東雲(しののめ)
< 夕涼みで、寝室へも入らずうたた寝をした。気がつくと、残っている夢の思い、 そして東の空が明けてくる頃になっていた >
夏は短夜(みじかよ)。ふとうたた寝をしたかと思うと、もう空が白んできている。 しかし、うたた寝の眠りから戻れなかったのは、 あの夢に浸っていたからかもしれない。そんな思いで、明け行く空を見つめている。 幽玄にして妖艶、そういう言葉がぴったりの世界ですね。