今月は
2008年 1月は
2008年 あけましておめでとうございます!!
年があけると、何か心も改まります。不思議なものですね。
初詣は行かれましたか。
神社も、普段は行かなくても初詣だけはという人も多いようです。
これも年が改まって、心も新たにと思うところからなのでしょうね。
金花糖も今年は9年目をむかえます。
何でもそうですが、年月が経つうちに、
ついつい手が抜かれてきたりということになりがちです。
昨年もいろんなところで、そういう類のニュースがありましたね。
やはり今までどおり、一つ一つのメニューを手をかけて作っていく、
そういう気持ちを新たにしています。
今年も、ぜひ金花糖にお立ち寄りくださいね。
さて、数多くの神社に祭られている天神様、菅原道真の歌です。
花とちり玉とみえつつあざむけば雪ふる里ぞ夢に見えける
《花と散り 真珠と見えて 欺けば 雪ふるさとぞ 夢に見えける》
道真はよく知られていますように、九州の大宰府(だざいふ)に左遷され、
そのままそこで亡くなりました。
まさに失意のうちに・・・。
この歌は、その大宰府で詠まれたもの。
自分の故郷、京都への思いがこもっています。
雪が自分を美しく欺いて、散る花と見え、積もった雪は輝いて真珠かと見えた。
そしてその美しさから、道真は故郷の夢を見たのです。
「雪ふる里ぞ」は、「雪降る里ぞ」と、「雪故郷ぞ」が掛けられています。
「雪ふる里ぞ 夢に見えける」、
失意のうちに亡くなった道真の思いが、ほんとに伝わってきますね。
次は、千年前の元日に詠まれた小大君(こだいのきみ)の歌です。
いかにねておくるあしたにいふことぞきのふをこぞとけふをことしと
〔いかに寝て 起くる朝(あした)に 言ふことぞ 昨日を去年(こぞ)と 今日を今年と〕
《どう寝ては 起きる朝にて 言うことか 昨日を去年 今日を今年と》
どんなふうに寝て、どんなふうに起きたので
年が変ることになったのだろうかと、これは確かに素朴な疑問ですね。(笑)
年が改まる日というのは、例えば古いローマでは今の3月が、
年が改まって新年を迎える日だったということです。
とにかくどこかで人が決めたものですから、素朴な疑問も湧いてきます。
でも自然を見てみると、秋冬となって草木も枯れ、虫もいなくなる。
それが春になるとまた蘇り、新しい息吹きが生れてきます。
すると年の変わり目は、
やはり自然と冬から春にかけての頃と考えられるものでしょう。
小大君さんの発想はすごく面白いんですが、多分、
どんなふうに寝てどんなふうに起きたから、という問題ではないでしょうね!!(笑)
さあ、年も改まりました。今年が素敵な年になりますように。