バックナンバー

今月は

2002年 3月は

いよいよ春ですねー。

にっこりと 山も笑うて けさは又 きげんよし野の 春は来にけり

江戸の狂歌師 山手白人(やまのてのしろひと)の歌ですが、 もう春がきてゴキゲン!という感じですね。
今月のメニューも去年大好評だった、ゴキゲンの 「雛祭りパフェ」です。苺にスポンジケーキ(ジェノワーズ) を組み合せて、苺の味を一段と引き立てたたパフェです。 餡も添えられた味わいがポイントとなっています。 ぜひ、お楽しみくださいね。
春といえば、春告げ鳥の異名を持っているのが 鶯(うぐいす)です。 清少納言も、その鶯について書いているんですが

うぐいすは、・・・・九重のうちに鳴かぬぞいとわろき。 ・・・・まかでて聞けば、あやしき家の見どころもなき 梅の木などには、かしがましきまでぞ鳴く。 よる鳴かぬもいぎたなき心地すれども、今はいかがせむ。

<鶯は、・・・宮中で鳴かないのが、甚だ良くない。 ・・・退出してきくと、いやしい家の、見ばえもない梅などには、 やかましいくらいに鳴く。夜鳴かないのも、寝坊だといった 感じがするが、今更どうしようもない。>

鶯は、もひとつ好きじゃなかったみたいです。宮中で 鳴いてくれないというのは、清少納言の、宮中生活の経験からも きているようです。おもしろいものですね。
枕草子のこの段は他にいろんな鳥のことも 書いているんですが、意外と、夜に鳴くかどうかが評価の 大きなポイントとなっています。おそらく当時は、 夜の雰囲気の中で虫の音とかだけじゃなくて、 鳥の聲などを楽しんだということなんでしょうね。
で、最後はこんなふうに結ばれています。

よる鳴くもの、なにもなにもめでたし。ちごどものみぞさしもなき。

< 夜なくものは、何も何もすばらしい。赤ん坊だけは、そうでもない。>

なるほど!!

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087