今月は
2022年 2月は
いやー寒いですね。
でも今月は3日が節分、4日が立春、暦はいよいよ春が来ます。
もちろんまだまだ寒いですし雪も降りますが、
暦の春の方にももちろん根拠があるわけで、太陽の位置や高さはちゃんと春になります。
ですから立春が過ぎれば、日は目に見えて長くなって来ますし、
寒くても空からの光は春らしい日の光になります。
晴れた日にはやはり春が来そうな、そんな感じがします。
ここは待ち遠しいですが、明るい春を期待して行きたいです。
今月の金花糖は、まだストーブだけがボーボーと燃えて静かな雰囲気です。
こんな時のおすすめは、力の出るお餅メニューということで、焼餅トリオはいかがでしょうか。
金花糖の餅は、職人さんが木の杵(きね)でペッタンペッタンついた手つきのお餅です。
焼餅トリオは、そのお餅を三つの味わいで楽しんでいただくメニューです。
海苔を巻いた磯辺まき、丹波の黒豆きなこのあべかわ、
そして抹茶味の三つの味わいをセットで楽しんでいただけます。
冬のゆっくりした雰囲気の中で、ぜひ焼餅トリオをご賞味くださいね。
では、梅を読んだ素性法師の歌です。前書きがあります。
梅の花を折って、人のもとに届ける時に
よそにのみあはれとぞみしむめのはなあかぬいろかはをりてなりけり
〔余所(よそ)にのみ あはれとぞ見し 梅の花 飽かぬ色香(いろか)は 折りてなりけり〕
離れて見るだけで なんて素敵なと見ていました 梅の花、でも味わい尽くせないほどの色香は 折って手に取ってでしたねー。
梅の花をプレゼントするのに付けた歌です。素敵ですね。
趣きのあるいい梅だなーと思ってポキンと折りました―― いったいどこの梅なんですかね(笑)――
そして手に取って近くで思う存分味わってみると、
その深い色香にますます惹かれてしまいました。
送られて来た梅にこんな歌が付けられていたら、もう盛り上がりが違いますよね。
昔の人は、ほんとによく歌を詠みました。
この梅のお礼のお返事も必ず歌だったと思います。
とにかく思いを表すのは歌でした。
それは日記であっても変わらずで、ここぞという思いは歌を詠みました。
ほんとに優雅な時代ですね。
ところでこの歌には、もう一つ別の意味があるかもと言われています。
それはこの梅を送った相手が女性であって、
その女性のことを梅に託して詠んだような、歌に何か色気があるのです。
ということは、あなたを離れて見てるだけでも素敵だと思っていましたが、
手に入れてあなたを思う存分味わってみると、味わい尽くせないほどの色香に惹かれてしまいました ――
これは素性法師というお坊さんの歌なんですが(笑) まあ出家前の歌ということでしょうか。
いずれにしても、色香にこんな意味合いも込めて、なかなか粋なプレゼントをしたわけです。
「余所(よそ)にのみ あはれとぞ見し 梅の花 飽かぬ色香(いろか)は 折りてなりけり」、
節分、立春と過ぎて春の初め、ほんとに華やかな素敵な歌ですね。
さあ2月、冬の方は終盤。
もう年を取るごとに寒さが体にこたえて大変ですが(笑) ここを乗り切れば春ということで、がんばりたいですね。