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今月は

2025年 2月は

今月は節分で豆まき、そして立春です。 もちろんまだまだ寒いですが、 日は長くなりそして日が高くなってきますから、お天気さえ良ければ春の日差しになります。 まだ寒くても、それだけでやはり気分が違いますね。 ほんとの春も近いです。今月は気持ちを上げて行きたいですね。
今月の金花糖は、まだストーブがぼーぼー燃えて、 静かな冬の雰囲気です。 こんな時のおすすめは力の出るお餅メニューで、焼餅トリオはいかがでしょうか。 金花糖の餅は職人さんが木の杵(きね)でペッタンペッタンついた手つきのお餅ですよ。 焼餅トリオは、手つきのお餅を三つの味でお楽しみいただくメニューです。 海苔を巻いた磯辺まき、丹波の黒豆きなこのあべかわ、 そして抹茶味と三つの味わいをセットで楽しんでいただけます。 ゆっくりとした静かな雰囲気の中で、ぜひ焼餅トリオをご賞味くださいね。
では、早春を詠んだ藤原良経(よしつね)の歌です。

うぐひすのこゑのにほひとなる物はおのがねぐらのむめのはるかぜ
《鶯(うぐいす)の 声の匂ひと なる物は おのが寝ぐらの 梅の春風》

鶯の 声の魅力と なる物は 自分の寝ぐらに吹く 梅の春風。
美しいですねー。まさに早春です。
春は、立春から3週間ほどで梅が咲き始めます。 梅は香りがほんとすごいですね。 何もかもが梅の香で包まれるような感じがします。
そしてまた2、3週間ほど経つと、鶯がホーホケキョと鳴き出します。 ホーホケキョが聞こえると、ほんとに春らしいですね。 鶯の一声で、一気に春の雰囲気いっぱいになる感じです。
そしてそこで、良経さんの想像力にスイッチが入ったのでしょう。 梅を吹く春風は香りを含み、鶯の寝ぐらを早春の梅の香で包み込むのだろう。 鶯さんは寝ている間に梅の香りをいっぱい吸い込んで、 そしてあの美しい鳴き声になるのかもしれない・・・。良経さん詩人ですね。
「鶯(うぐいす)の 声の匂ひと なる物は おのが寝ぐらの 梅の春風」、 鶯が鳴けばもうすぐ桜ですから、ついつい鶯はまだかまだかとなりがちです。 でも、梅の香が鶯さんの鳴き声を育てているのだと思えば、ゆっくりと待てるかもです。 梅に鶯、早春のほんとうに美しい歌ですね。
さあ、暦は春です。 「は~るよ来い、は~やく来い、・・・」今でもなんとなく口に出ます。 そしてなぜか元気も出ます。ここは何でも、元気を出して行きたいです。

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087