今月は
2021年 8月は
やっぱり暑いです!
でも、オリンピックはそんなことも忘れて興奮してしまいますね。
全てのアスリートが、期待を背負ってもの凄い努力を積み上げてきたわけですから、
やはりそれが表れて、勝っても負けても伝わってくるものがあるんでしょうね。
そして今月は7日が立秋です。
ですから7日からは残暑になり、
暦の上で秋ということは、日も短くなってだんだん夜長になってきます。
そう言えば、今月はお盆もあって夏休みの休暇が楽しみですが、
夏休みの頃は花火をしたり、飲んで月を見ながらわいわいとか、
夜の思い出が浮かびます。
暑くて夏真っ盛りの頃でもあるんですが、
秋の夜長に入ってきた時節でもあるということですね。
いろいろ楽しんで、いっぱいいい思い出を作りたいものですね。
金花糖も今月は、もちろんの夏メニューです。
夏のメニューで一番人気と言えば、大好評の氷宇治金時です。
金花糖の氷宇治金時は、餡は丹波大納言、
そして抹茶の深い味わいがしっかり生かされた抹茶蜜です。
とても美味しいと大変好評です。
氷金時の方は、餡の上品な味わいが格別で、これもとても美味しいです。
暑い夏はぜひ金花糖で、氷金時、氷宇治金時をご賞味くださいね。
では、夏の夕立を詠んだ俊成女(しゅんぜいのむすめ)の歌です。
草も木もさながら露のたまおちてかぜにすぎぬるゆふだちのくも
〔草も木も さながら露の 玉落ちて 風に過ぎぬる 夕立の雲〕
草にも木にも まるで露の 玉が落ちて 風に過ぎていった 夕立の雲。
夏の暑い日に、夕立のあとのすっきりした感じが浮かびますね。
夕立を降らせた雲というのは、もくもくもくと大きくなる積乱雲のことでしょう。
そう言えば子供の頃、そういう雲は入道雲と言ってましたが最近はあまり聞かない言葉になりました。
青い空に、白い雲がみるみるうちに高く盛り上がっていく姿を見ているとすごく夏らしい感じがしました。
でもたしかに入道雲を遠くから見ているとそういう眺めになるわけですが、
その入道雲の下ではどうかというと、
高く盛り上がった雲ということはすごく分厚い雲になっているわけです。
すると雲に日が通らなくなるので、見上げれば真っ黒な雲なのです。
そんな雲がひとたび崩れれば、もう大粒のどしゃ降りです。
「さながら露の 玉落ちて」、だーっと大粒の雨が降ったんですね。
露は葉の上に大粒の水滴を残します。
小雨の後は葉に細かな水滴が付きますが、
夕立の後は、大粒の水滴を残したわけです。
俊成女さん、さすが観察眼が鋭いですね。
でもそんな雲がずっと居続けたら大変ですが、風に雲は過ぎ去って行きます。
こういう通って行く雨に、中学の頃まともに出会ったことがあります。
自転車で走っているとこちらは降っていないのに、
道路の行先の方に明らかに大粒の雨が降ってるのが見えました。
そして見ていると、道路の濡れているのがどんどんこっちに迫って来るのです。
来たー!と思って反対方向に逃げましたが、雨に追い越されてびしょ濡れに。
しばらく雨宿りをしていると雨は通って行きました。
「草も木も さながら露の 玉落ちて 風に過ぎぬる 夕立の雲」、
雨が過ぎた後の爽やかな感覚が 「風に過ぎぬる」 という言葉に浮かんできます。
俊成女さんは天才的な歌人として知られた人でした。
夏の暑い日に、夕立があった直後のすっとした空気感、
それを見事に表した、やはりさすがの歌ですね。
さあ、夏終盤、暑さのいちばん大変な時節です。
しっかり体調管理で、楽しみながら乗り切っていきたいですね。