今月は
2023年 3月は
春三月です。ついに桜が咲きますね。
また今月は21日が春分です。
春分はお彼岸の時ですね。
先月の初めに立春があってだんだんと日も長くなってきましたが、
暑さ寒さも彼岸までと、寒さもきっとここまで。
そしてウグイスが鳴いて、桜の開花です。
いやー待ちました。今月はほんとに楽しみですね。
金花糖も今月は春満開、おひなさまを飾りお迎えいたします。
メニューも恒例の特別メニューで、ひなまつりパフェをいたします。
ひなまつりパフェは、 短冊に切ったスポンジケーキに金花糖の餡や苺が添えられて、
ほんとうに春らしいパフェです。
スポンジケーキは自家製ですから、そのしっとりした味わいを生かしたパフェになっています。
毎年大好評のメニューです。
今月は金花糖で、是非ひなまつりパフェをご賞味くださいね。
では、春の盛りを詠んだ素性法師の歌です。前書きがあります。
花ざかりに京を眺めて詠みました
みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の錦なりける
〔見渡せば 柳桜を こき混ぜて 都ぞ春の 錦(にしき)なりける〕
見渡してみれば 柳や桜を かき混ぜて 都こそ春の 錦なのだなー。
寒い冬が過ぎ去って、もうほんとに春になった、嬉しい、そんな気分があふれる歌ですね。
この歌は春らしさを桜と柳で表しています。
桜はもちろんとして、
柳は今はピンとこないかもしれませんが、柳は春到来を感じさせる代表的な木だったのです。
昔は暦が旧暦で、季節との関係が合わない年がよくありました。
ですから草木などの自然から季節の移り変わりを見ていました。
春はもちろんまず木の芽が出てくるわけですが、
樹木の中でいちばん早く芽が出るのが柳です。
そして柳は糸のように垂れている枝が、
茶色から青々とした色に変わるのです。
樹木に春が来たことを、何より早く知らせてくれるのが柳だったわけです。
それもあってか柳は、平安京の中央のいちばんの大通り、
道幅が80mもあったという朱雀大路の街路樹にもなっていました。
京の都なら、春はまさに青々とした柳だったのです。
冬はとにかく寒かったです。
そして草は枯れて木の葉は落ちて、華やかな色は全て失われてしまいます。
雪が降ればもっと寒くなって、色も白だけの世界でした。
でもようやく春が来た。
暖かい日がやって来ました。
そしてついに、華やかな色が戻ってきたのです。
青々とした柳、薄っすらとしたピンクの桜。
その嬉しい気分が、京は錦のようだという言葉になったのでしょうね。
「見渡せば 柳桜を こき混ぜて 都ぞ春の 錦(にしき)なりける」、
年々なぜか年を取るごとに月日の経つのが早くなり(笑) そして寒さに弱くなり(笑) ついに春が来ると、
体もそして心もほんとに嬉しいです。
この歌は見た景色を詠んでいるんですが、
まさに春の華やかな気分が見事に浮かぶ歌ですね。
さあ、ほんとに春です。何もしなくても、春がひとりでに元気をくれるような気がします。
やっぱり春ですね。