今月は
2006年 11月は
秋のまっただ中ですね。今月は、紅葉がほんとに美しいです。
どこへ出かけても、紅葉が楽しみな月ですね。
さて、金花糖も、秋はほんとに落ち着いた雰囲気です。
季節メニューも、すっかり暖かいものになりました。
あったかいといえば、鯛焼きも御好評いただいております。
丹波大納言を使った、小豆の味たっぷりの餡子。
そして、皮もとても美味しいものです。
ぜひ、あつあつでお楽しみくださいね。
では、紅葉にちなんだ歌を。
800年程前、俊成卿女(しゅんぜいきょうのむすめ)が読んだ歌です。
紅葉の色に自分の思いを込めています。
色に見よ 秋の思ひの 深きえに こがれて染むる よものことのは
《色に見よ 秋の思いの 深き枝 焦がれて染まる 数多(あまた)の木の葉》
紅葉の色がいたるところに見えるでしょう。
それは焦がれている私の、深い思いが染めた色なのです。
その色に私の思いを見てください。
すごい歌ですね!こんな歌をもらった男の人はどうなるんでしょうか!!
そんな、いろいろ想像してみたくなるような歌ですね。
次は、同じ紅葉の色から読まれた歌ですが、読み人知らずです。
散らねども かねてぞ惜しき もみぢ葉は 今は限りの 色と見つれば
《散らねども 名残を惜しむ もみぢ葉は 今を限りの 色と見るので》
紅葉が散ってしまうと、もう花の色もなく、後は白い冬がくるだけ。
華やかな色はこの紅葉で終わり。そう思うとまだ散らないのだけど、
先まわりして惜しい気持ちになってしまうというのです。
ほんとにそうですね。美しい紅葉の後はそのまま冬。
そう思うと、ますます今、紅葉をいっぱい楽しみたいですね。