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今月は

2022年 7月は

毎日暑いなーと思ってたら、もう梅雨が明けてしまいました。夏です。 そして夏といえば、とにかく暑い暑いで心身ともに不調になりがちです。 でもここは、しっかりバランスの取れた食事と運動で体調を保って行きましょう。 夏はパーッと明るいのが魅力。 とにかく暑いですが、明るい夏の魅力を楽しめるように行きたいですね。
金花糖も、今月からは夏メニューになります。 中頃までは毎年大好評のわらび餅を致しまして、 時節に応じて、くずきり、氷の夏のメニューにいたします。 くずきりは、吉野本葛を使ったものですからほんとに美味しいですよ。 本葛のくずきりは、時間が経つと固くなるので作り置きができません。 それで必ずご注文をいただいてからお作りしています。 少し時間をいただきますが、くずきり本来の味わいを楽しんでいただけます。 蜜は黒蜜、抹茶蜜の2種類をお付けしますので、 お好みで味わっていただけます。 今月は金花糖で、ぜひくずきりをご賞味くださいね。
では、七夕の夜の明け方に詠まれた、平安時代の女房であった加賀左衛門(かがの さえもん)の歌です。 前書きがあります。

老いた親が、七月七日に(京都から)、筑紫(今の九州の福岡)へ下りました。 その時に、遠くに離れてしまうことを思って、 八日の明け方まだ暗いうちに追っかけて、船に乗る所に渡しました。

あまの河そらにきこえし船でにはわれぞまさりて今朝はかなしき
〔天の川 空に聞こえし 船出には 我ぞ増さりて 今朝は悲しき〕

天の川 空にあっては七夕の二人が別れる朝と聞いていた 船出には 私は織姫よりもっともっと 今朝は悲しい。
これは悲しいです。辛いです。
分かれる前までに、あれもこれもきっといっぱい色んなことは話したでしょう。 それでも心配で、老いた親と離れる自分の気持ちも、 どこまでどう言えばいいのか迷っていたのではないかと思います。
でも、まだ朝の暗いうちに追っかけて渡したこの歌の力で、全てが伝わったのではないでしょうか。 「天の川 空に聞こえし 船出には 我ぞ増さりて 今朝は悲しき」、 老いた親御さんも納得されたと、そう思いたいです。 この歌はあとはもう説明するほど無駄なような、ほんとにそのまま思いの伝わってくる歌ですね。
さあ、夏です。ここは体も大事ですが気分も大事。やっぱり明るく行きたいですね。

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087