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今月は

2005年 12月は

ついに12月になりましたね。 今年はいかがでしたか。
でも12月というと周りもなんとなく気ぜわしくて、 もひとつ落ちつかない時が多いかもしれませんね。 そんなときは金花糖で、ゆっくりと時間を過ごされてはどうでしょう。 メニューもシンプルに、抹茶ぜんざいはいかがですか。 小豆にアイス、その上に抹茶のお濃茶がトロリとかかったメニューです。 いわゆる抹茶風という味ではなくて、 濃茶の濃厚な味わいを生かした美味しさです。 ぜひご賞味くださいね。
では秋から冬へ、藤原定家の歌です。

かつ惜しむ 眺めも移る 庭の色よ 何を梢の 冬に残さん

<また惜しむ 眺めも変わる 庭の色よ 何を梢の 冬に残すか>

菊、藤袴 ・・・ 冬に向かって、美しい草花の色が 少しづつ消えていきます。そしてついに草の色までも。
庭から色が一つづつ消えていく。 そこに様々な自分の思いが重なり、 「何を梢の 冬に残さん」、そう詠まれたのでしょう。 でも美しい色が一つづつ茶色に移っていくと、 ほんとうに、秋も行ってしまったんだなーと思いますね。
そして何も残されていない梢に、年が暮れていく、京極為兼の歌です。

木の葉なき むなしき枝に 年暮れて まためぐむべき 春ぞ近づく

そう! 年が暮れるということ、それは廻ってくる春も近づくということ。 十二月の異名は、春待月なのです。 凍りついたいろんな思いも、「まためぐむべき春」に解けますように。
よいお年を!!

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087