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今月は

2024年 3月は

待ちに待った桜咲く時節です。 今年は開花は早めのようで、ここ金沢でも今月末に咲くと予想が出ています。 ほんとに暖かくまでは例年なかなかならないのですが、でも桜を見るとやっぱり春の気分ですね。 花が咲いてくる時は、色も薄ピンクでいかにも暖かそうな色がだんだん広がってきます。 ついに寒い冬が過ぎたなーという感じが、ピンクの広がりに表れているような気がします。 わくわくの月ですが、 一方で庭の雑草取りなども始まります (-ω-;) ま、そういうことで季節は巡るです。 春は春で暖かくはなりますが、また体調を整えて行きたいですね。
金花糖も今月は春の雰囲気満開、おひなさまを飾ってお迎えいたします。 メニューも恒例の特別メニュー、ひなまつりパフェをいたします。 ひなまつりパフェは、 短冊に切ったスポンジケーキに金花糖の餡や苺が添えられた、 これぞ春というパフェです。 スポンジケーキは自家製ですから、 そのしっとりした味わいを生かしたパフェとなっています。 毎年大好評のメニューです。 今月は金花糖で、是非ひなまつりパフェをご賞味くださいね。
では、桜を詠んだ紀友則の歌です。前書きがあります。

桜の花の下にて年の老いてしまったことを嘆いて詠みました。

いろもかもおなじむかしにさくらめど年ふる人ぞあらたまりける
〔色も香も 同じ昔に 咲くらめど 年経(ふ)る人ぞ あらたまりける〕

色も香も 同じ昔のままに 桜は咲いているのだろうけど 年を取っていく私は 新たな別の私になってしまったよ。
桜は、咲くごとになんて美しいのかと感動します。 しかも毎年同じようにそう思えるのです。 もう色んな悩みも飛んでしまうという人もいっぱいなんですが、 友則さんは、そこで自分の老いが浮かんでしまったわけですね。
でも、桜の美しさに気押されたのか、年を取った自分を「あらたまりける」と詠んでいます。 「あらたまる」は、もともと善い方向に新しい段階に入るという意なのです。
昔は老いを嘆く歌というのは、おめでたい席でも歌われて、それで座を沸かせることもあるというものでした。 嘆くのも、またお年寄りらしい所ということかもです(笑) 友則さんも、 たしかに嘆くことがあれこれあっても、老いてこその喜びもあり、 ありがたい時でもあると思っていたような気がします。
そうして今年も咲いた素晴らしい桜、その変わらぬ美しさに、 老いを嘆きながらも思わず「あらたまりける」と美しく詠んでしまったのではないでしょうか。 これは桜に感動した思いも含まれている歌のように思います。
「色も香も 同じ昔に 咲くらめど 年経(ふ)る人ぞ あらたまりける」、 若い時にはそんな自分は想像できなかったでしょうね。 寒い冬を越えてついに咲いた美しい桜に、 老いの嘆きのせめぎ合いのような、なかなか趣きの深い歌ですね。
さあ、桜が咲きます。ここは花を見て、気持ちを上げて行きたいですね。

甘味処 金花糖/石川県金沢市長町 3-8-12/tel 076-221-2087